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作者:十六夜 秋斗

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作:十六夜 秋斗

機械仕掛けの英雄譚

 人類最後の世界大戦、『第二次機械戦争』終戦から50年。  世界の人口はおよそ半分に減り、生活は様変わりしたが、人類は争いのない平和な時間を手に入れた……と、誰もがそう思っていた。  “大戦”を勝ち抜くために作り出された機械兵器、『人工遺物(アーティファクト)』。終戦とともに打ち捨てられたそれらは暴走し、人類を破滅させるため攻撃を開始した。 圧倒的な戦力の差に絶望する人類。希望の光は……  “アーティファクトにはアーティファクトを”  脅かされる平穏を守るため、人類が選んだのは再びアーティファクトを使うこと。  手元に残ったアーティファクトを、再び“兵器”として使用し、人々は暮らしていた。  ――“災厄”と呼ばれたその出来事からおよそ50年  戦線歴2120年。悪化の一途をたどる対アーティファクト戦線。  世界最大の都市“首都”では、新たな戦力が投下されようとしていた。 「本当に……あの『死神』を使うおつもりですか」  かつて、その特殊な能力によって殺戮を繰り返し『死神』と呼ばれたアーティファクト。終戦とともにかけられた封印が解かれ、再び“兵器”として投入されることとなった。 「俺は……触れたもの全ての命を奪う」  最凶と恐れられる彼が出会ったのは、 「私には、触れてもいいですよ……?」  その稀有な力を使い、アーティファクトを『修繕(リペア)』する少女だった……。  100年の年月を超えて目覚めた機械仕掛けの『死神』と、神に愛される首都唯一の『修繕師(リペアラー)』の少女。最強の二人の出会いが、世界を大きく動かすことになる。  ――これは、人のために戦うことのみを許された、名もなき“兵器”たちの英雄譚……

更新:2024/4/21

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